UUUM社長は現在誰?交代理由と鎌田氏退任の真相、梅景体制の全貌
かつてトップYouTuberたちを束ね、破竹の勢いで東証マザーズ(現グロース)上場を果たしたUUUM(ウーム)株式会社。HIKAKIN氏らとともに日本のクリエイターエコノミーをゼロから切り拓いた同社ですが、現在は経営陣が一新され、創業期の熱狂から大きな構造転換の渦中にあります。
ネット上では「ウームの社長は現在誰なのか」「カリスマ創業者だった鎌田和樹氏はなぜ退任したのか」「買収や赤字転落の真相はどうなっているのか」といった疑問が絶えません。激動のインフルエンサービジネスの舞台裏で何が起きていたのか、IR開示資料や報道各社の取材データ、業界関係者の証言をもとに、ウーム社長交代の全貌を詳しく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ウームの社長は現在、生え抜き幹部である梅景匡之(うめかげ まさゆき)氏が務めており、創業者・鎌田和樹氏は経営の第一線から完全に退任している。
- 要点2:社長交代の背景には、週刊文春による創業者スキャンダルに加え、所属クリエイターの離脱ラッシュとショート動画台頭に伴う業績赤字という三重苦が存在した。
- 要点3:フリークアウト・ホールディングスによるTOB(株式公開買付)を経て非公開化が進み、従来の動画マネジメントから法人向けマーケティング共創企業への再建が進められている。
【2026年最新】UUUM社長は現在誰?梅景匡之氏の経歴と現体制の実態
創業期からUUUMの顔として知られた鎌田和樹氏に代わり、現在トップとして舵取りを担っているのが代表取締役社長執行役員の梅景匡之氏です。2022年6月に代表取締役社長CEOへ就任して以来、激変する動画広告市場の中で組織の抜本的改革を推し進めています。
梅景氏のキャリアは、エンタメ畑一筋のプロデューサー型というよりも、緻密な事業開発とアライアンス戦略を得意とする実践派ビジネスリーダーです。大手通信系企業やWebサービス領域で事業開拓、アライアンス、商材開発などのキャリアを積んだ後、2014年に黎明期だったUUUMへ参画しました。
入社後は執行役員やCOO(最高執行責任者)を歴任し、クリエイターのタイアップ案件獲得や企業コラボレーション、新規事業の立ち上げを統括。現場と経営陣のパイプ役として同社の急成長をバックヤードから支え続けた実力者です。就任に際して梅景氏は、公式インタビュー等で次のように自社の目指す姿を定義しています。
「私たちは単なるタレント事務所ではなく、クリエイターとともにビジネスを創造していく『ビジネス共創企業』です。インフルエンサー・ギャラクシー(クリエイター起点のIP・ブランド創出)と、コンテキスト・ドリブン・マーケティング(文脈を活かした企業向け支援)の2軸で個人経済圏の拡大を加速させます」
創業者の圧倒的なカリスマ性に依存していた旧体制から、制度設計と組織的アプローチを重んじる梅景体制への移行は、UUUMという組織が成熟期を迎えるうえで不可避の選択だったといえます。

創業者の電撃交代劇|鎌田和樹氏の退任理由と文春不祥事の真相
長年「YouTuberの生みの親」としてメディアに露出し続けていた鎌田和樹氏が、なぜ突然トップの座を降りることになったのか。その転換点には、私生活をめぐるスキャンダル報道と、上場企業としてのガバナンス責任が深く関わっています。
鎌田氏は1983年生まれ、東京都立竹早高校を卒業後、大手通信代理店大手の光通信へ入社。19歳にしてトップセールスを記録し、最年少執行役員を務めた辣腕営業マンでした。2013年、トップYouTuberのHIKAKIN氏との出会いをきっかけに前身となる「ON SALE株式会社」を設立。「個人が法人と対等に取引できない」「商談の進め方が分からない」というクリエイター特有の悩みを解決するマネジメント事業に着目し、社名を「うーむ」と考えあぐねていた閃きから「UUUM」へと改称しました。
しかし、破竹の快進撃を続けていた2021年10月、「週刊文春」によって鎌田氏の不倫・愛人問題がスクープされます。妻以外の女性との長期的な親密関係や、会社の高級マンションをめぐる私的利用疑惑が報じられ、社会的な批判を浴びる事態に発展しました。
UUUMは報道内容を概ね認め、鎌田氏は役員報酬の100%返上(半年間)を発表。コンプライアンス順守と企業統治が強く問われる東証マザーズ上場企業において、トップの私生活上のトラブルはスポンサー企業や株主からの信用失墜に直結しました。この文春不祥事を直接の引き金として、2022年6月に鎌田氏は代表取締役社長から代表権を持つ会長へと退き、梅景氏へ社長のバトンを託すことになります。
その後、業績悪化への引責や後述するフリークアウトによるTOB買収の決定に伴い、鎌田氏は保有株式の売却を進め、取締役会長も退任。完全にUUUMの経営陣から退きました。現在、創業者である鎌田氏は個人投資家としてのスタートアップ支援や、新たな事業領域への投資活動を行っており、UUUMの経営からは完全に一線を画しています。
【徹底比較】UUUM歴代社長の経営手腕・役員報酬と推定年収の推移
創業から急速な拡大を遂げた「鎌田時代」と、事業再生と多角化を担う「梅景時代」。両者の経営方針、役員報酬、組織カルチャーには際立った対比が見られます。歴代社長の主要指標と経営アプローチの違いを整理しました。
| 項目 | 初代社長:鎌田和樹 氏 | 2代目社長:梅景匡之 氏 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 在任期間 | 2013年〜2022年(約9年間) | 2022年〜現在 | ベンチャー創業期から再建・再構築フェーズへの交代 |
| 経営アプローチ | トップダウン型・クリエイター伴走主義・拡大優先 | 組織運営型・B2B共創・データ重視のポートフォリオ経営 | 属人性を排除した安定収益モデルの確立を志向 |
| 推定役員年収 | 約4,000万〜4,300万円(全盛期推計) | 約2,500万〜3,500万円(業績連動設計) | 上場廃止・親会社子会社化に伴い役員報酬体系もスリム化 |
| 直面した主課題 | 市場の創出、上場基準の整備、コンプライアンス問題 | 再生単価下落、赤字からの脱却、親会社とのシナジー創出 | YouTubeバブル崩壊後の収益構造再構築が最大の使命 |
| 資本・ガバナンス体制 | 創業者筆頭株主・独立上場企業 | フリークアウト・グループ傘下の事業子会社 | 機動的な意思決定を優先した非公開化・子会社化 |
有価証券報告書の開示情報および「CEOチェッカー」等の役員報酬試算によると、創業者の鎌田氏の年収は上場時においておよそ4,280万円前後と推計されていました。株式配当を含めれば莫大な資産形成を果たしていたことは間違いありません。
一方、梅景体制となってからは業績赤字の是正や広告単価低迷の影響を受け、役員報酬の適正化が図られています。フリークアウトの買収後はグループ全体の報酬ガバナンスが適用され、上場維持コストの削減とともに経営の筋肉質化が進められています。

なぜ赤字転落したのか?所属クリエイター離脱とフリークアウトTOB買収の裏側
社長交代劇の根本的な深層には、文春報道といった個別事象以上に深刻な「ビジネスモデルの構造的破綻」が存在していました。UUUMが2023期から2024期にかけて最終赤字へと転落した決定的な原因は、主に以下の2点に集約されます。
1. YouTubeショートの台頭とAdSense広告収入の急減
かつてのUUUMの収益柱は、YouTube動画の再生回数に応じて支払われるGoogle AdSense(広告分配金)から約20%の手数料を徴収するモデルでした。しかし、TikTokの台頭に対抗して導入された「YouTubeショート」が爆発的に普及したことで状況が一変します。
視聴者の滞在時間はショート動画に奪われ、従来の長尺動画の再生数が鈍化。さらにショート動画の広告単価は長尺動画に比べて極めて低かったため、再生回数は伸びても全体のAdSense収益が急激に縮小するという逆回転が起きました。
2. 有名クリエイターの相次ぐ独立とマージンへの疑問
もう一つの要因が、中堅・トップクリエイターの離脱ラッシュです。初期のUUUMは、企業タイアップの獲得、動画編集支援、グッズ制作、誹謗中傷対策など多大な価値を提供していました。しかしクリエイターが成長し、自前でスタッフを雇用して個人事務所を運営できるようになると、「売上の20%を事務所に支払う価値があるのか」という疑問が生じるようになります。
木下ゆうか氏をはじめとする古参クリエイターの退所が相次ぎ、専属契約から案件ごとの業務提携へと契約形態を変更する動きが加速。事務所としてのマージン収入が激減しました。
3. フリークアウトによるTOB買収と非公開化の決断
こうした構造的赤字から脱却すべく、2023年、アドテクノロジー大手の株式会社フリークアウト・ホールディングスがUUUMへのTOB(株式公開買付)を実施。UUUMは同社の連結子会社となり、創業者の鎌田氏も保有株をTOBに応じて売却しました。
上場企業としての四半期開示プレッシャーから脱し、中長期的な構造改革を行うため、フリークアウトはUUUMの完全子会社化(非公開化)へと舵を切りました。テクノロジーと広告運用力を持つフリークアウトの傘下に入ることで、属人的なマネジメント事務所から「デジタルマーケティングソリューション企業」へと脱皮を図ったのです。
【実態検証】現場スタッフと所属クリエイターが明かす組織変革のリアル
経営体制と資本関係の刷新によって、社内のカルチャーやクリエイターとの接点にはどのような変化が生じているのか。関係者の証言や現場の口コミから、その実態が浮き彫りになっています。
UUUMの元社員は、当時の社内空気の変遷を次のように語っています。
「創業期の原宿オフィス時代は、まさに『大人の部活動』『放課後の延長』といった熱狂がありました。クリエイターと社員が毎晩のように夢を語り合い、鎌田さんの営業力で大型案件を決めてくる一体感があった。しかし上場を経て規模が拡大すると、管理部門と現場の乖離が目立ち始めました。コンプライアンス管理が厳しくなる一方で、クリエイター側からは『手数料の割に手厚いサポートがない』という不満が漏れ出るようになり、現場のマネージャー陣は板挟みになっていました」
また、現在も関係を続ける中堅クリエイターは、梅景体制への移行について冷静な評価を下しています。
「以前のようなお祭り騒ぎは減りましたが、企業タイアップにおける数字の詰め方や、コンプライアンス確認のスピード感は格段にプロっぽくなりました。動画をただ出すだけではなく、P2C(個人発ブランド)の立ち上げやEC販売の導線設計など、ビジネスとしての提案力は梅景さんになってからのほうがロジカルです」
SNSやネット掲示板上では「ウームはオワコンになった」と揶揄されることも少なくありません。しかし現場では、かつての熱狂的なインフルエンサーブームから脱却し、冷徹な事業会社としての再構築が着々と進められているのが偽らざる実態です。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|ウームの将来性を再考する
ネット上の情報では「YouTuber離脱=会社崩壊」といった短絡的な見方が散見されますが、これはビジネスの実像を捉え損ねています。現在のUUUMの事業ポートフォリオには、一般にはあまり知られていない重要な転換点が存在します。
第一の誤解は、「UUUMは今でもYouTubeの再生回数だけに依存している」という認識です。現在の梅景体制下では、企業の公式YouTubeチャンネルの受託運用、TikTokやInstagramを活用したインフルエンサーマーケティング、さらにはクリエイター発のコスメやアパレルブランド(P2C)のプロデュースなど、B2B向けの受託・共創型ビジネスの比率が大幅に引き上げられています。
第二の盲点は、「クリエイターの退所はすべてマイナスである」という思い込みです。実際には、手厚いマネジメントを必要とする専属契約を厳選し、稼働率の低いクリエイターとの契約を見直すことで、固定費の圧縮に成功しています。かつての「所属人数1万人以上」という看板を捨て、少数精鋭の大型IPや確度の高い案件にリソースを集中させる戦略へのシフトです。
【プロの結論】クリエイターエコノミーと組織ガバナンスの視点から見出すべき教訓
UUUMの社長交代と経営危機、そして親会社による買収という一連の軌跡は、日本のクリエイターエコノミーにおける「属人性の罠」を雄弁に物語っています。
創業者の圧倒的な人間力とカリスマインフルエンサーの熱量によって立ち上がった組織は、初期フェーズでは驚異的な推進力を生み出します。しかし、市場が成熟して社会的なインフラとなった瞬間、求められるのは「個人の魅力」ではなく「健全な組織ガバナンス」と「外部環境に左右されない収益基盤」です。
昭和・平成の芸能界における「個人事務所独立騒動」や「カリスマ社長の失脚」と同様に、ネットクリエイターの世界でも急速な世代交代とプロフェッショナル化が進行しています。UUUMが歩んできた苦闘のプロセスは、クリエイタービジネスが熱狂的なサブカルチャーから成熟した産業へと脱皮するための必然的な通過儀礼であったと評価できます。
【ウーム 社長】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:現在のUUUM(ウーム)の代表取締役社長は誰ですか?
A1:現在の社長は梅景匡之(うめかげ まさゆき)氏です。2014年に入社後、執行役員やCOOなどを歴任し、2022年に代表取締役社長CEOに就任しました。
Q2:創業者の鎌田和樹氏はなぜ退任したのですか?現在は何をしていますか?
A2:2021年秋の週刊文春による不倫スキャンダル報道を受けた経営責任、および上場企業としてのガバナンス刷新が大きな理由です。2022年に代表権のある会長へ退き、その後の業績不振やフリークアウトによる買収を経て完全に役員を退任しました。現在は個人投資家やスタートアップ支援など独自の活動を行っています。
Q3:UUUMの社長の年収や役員報酬はどのくらいですか?
A3:上場時代の有価証券報告書等のデータによると、全盛期の鎌田和樹氏の年収は推計で約4,280万円とされていました。現在の梅景匡之社長の報酬は、業績連動や親会社(フリークアウト)の報酬基準が適用されており、推定で2,500万〜3,500万円水準でスリム化されているとみられます。
Q4:フリークアウトによるTOB買収で、UUUMはどうなりましたか?
A4:2023年にフリークアウト・ホールディングスの連結子会社となり、その後株式の非公開化(上場廃止)が進められました。四半期開示の短期的な市場圧力から離れ、アドテクノロジーを活用した企業向けデジタルマーケティング企業への構造改革に注力しています。
まとめ:新体制UUUMが描くインフルエンサービジネスの行方
ウームの社長交代劇は、単なるトップの顔ぶれの変更にとどまらず、日本のYouTuber文化が迎えた歴史的な転換点を象徴する出来事でした。創業者の鎌田和樹氏が築き上げた黎明期の基盤とカルチャーは、文春報道や業績悪化という痛烈な試練を経て、梅景匡之氏が率いる規律ある新体制へと引き継がれました。
フリークアウト傘下で非公開化を選んだUUUMは、目先の再生回数や手数料ビジネスに依存するモデルを脱し、データとクリエイティブを融合させた「ビジネス共創企業」としての再生を進めています。熱狂のブームが去った後にこそ企業の真価が問われる中、新体制となったUUUMがどのようにインフルエンサーエコノミーを進化させていくのか、その動向に引き続き業界の熱い視線が注がれています。 (出典: ウーム 社長(Yahoo!ニュース))